消してしまうのではありません。
握りしめている手を、
そっとゆるめる練習です。
嫌な記憶は、つらいものであると同時に、あなたが頑張ってきた証や、大切にしてきたものと結びついていることがあります。だから、簡単に手放せなくて当然です。
安心してください。このワークをしても、記憶が消えてなくなるわけではありません。目指すのは、記憶に振り回されない「距離」をつくることだけです。
今日は眺めるだけでも大丈夫。「もういいかな」と思えたときに、いつでも戻ってきてください。
ワークを始める前に、少しだけ
「嫌な記憶を消してしまいたい」——そう思うのは、とても自然なことです。でも実は、記憶を無理に消そう、考えないようにしようと頑張るほど、かえって何度も浮かんできてしまうことが知られています。
「考えちゃダメだ」と思うほど、そのことばかり考えてしまう——そんな経験は、誰にでもあります。
つらい記憶そのものよりも、それを何度も頭の中で再生してしまうこと(ぐるぐる思考)が、今日の苦しさを大きくしていることがあります。
記憶と少し距離を置けるようになると、記憶は残っていても、心が振り回されにくくなります。
頭の中だけでぐるぐるしていたものを、文字にして外に出します。書くだけで、少し軽くなることがあります。
書き出したものを、川に流したり空に浮かべたりして「眺め」ます。考えや記憶は、あなたそのものではありません。
最後に、燃やす・水に流すなどの小さな儀式で、今日のところの区切りをつけます。
※ このワークはリラクゼーション技法であり、トラウマ治療の代替ではありません。つらさが強い場合は無理をせず、主治医にご相談ください。
頭の中から、いったん文字の上へ
やってみたい方法を選んでください
書いたことが、葉っぱに乗って流れていきます。
追いかけずに、ただ眺めてみましょう。
書いたことが、雲に乗って空を流れていきます。
空はいつも、雲より大きいままです。
あの記憶を、テレビの画面に映してみます。
リモコンは、あなたの手の中にあります。
風船をタップして、ひとつずつ空に飛ばしましょう
最後の儀式を選んでください
準備ができたら、ボタンを押してください。
砂浜に書かれた文字を、波が洗い流します。
タンポポの綿毛に乗せて、風に散らしましょう。